『エクソダス:神と王』

TCX+ドルビーアトモス(2D字幕版)とIMAX(3D)字幕版で鑑賞しました。

 

グラディエーター」の巨匠リドリー・スコットが、旧約聖書の「出エジプト記」に記されたモーゼの奇跡の数々を、最新VFXを満載に3Dで描いた歴史大作。紀元前1300年、栄華を誇るエジプトの王家で養子として育てられたモーゼが、兄弟同然に育ったエジプト王ラムセスに反旗を翻し、たった1人で40万人のヘブライの民を救うため、約束の地を目指す旅を描く。主人公モーゼには、「ダークナイト」3部作のクリスチャン・ベール、ラムセス役には「ゼロ・ダーク・サーティ」「華麗なるギャツビー」などで注目されるジョエル・エドガートン。そのほかベン・キングスレーシガニー・ウィーバーが共演。

 

まず、独自解釈とか云々は置いておいて、本作のスケール感に圧倒されました。宮殿、奴隷街、エジプトの街並、どのセットも豪華で巨大。そして数多く挟まれる空撮の素晴らしさ。本作こそ壮大なスケールという言葉が当てはまる作品です。(戦闘のシーンや空撮のシーンだけでもIMAXで見る価値はあります。)

 

序盤からいきなりヒッタイト人との戦闘から物語が始まるのですが、この戦闘シーンが短いながら秀逸。17台のカメラを使ったとの事。そのせいかカット数は多いのだけど、アクションの流れが遮られない編集は流石。リドリー・スコット作品の中では『ブラックホーク・ダウン』の戦闘シーンを思い起こしました。こういうの得意なんだろうなと再認識させられた。

 

中盤以降はモーゼの追放から結婚とドラマが続くのだけど、要点だけでバッサバッサとぶった切るのはリドリー・スコットぽいなと。正直この辺は眠たくなりましたね。

 

いよいよ”神”(この神も子供ってのが、過去作でさんざん神や宗教を皮肉ってきたリドリー・スコットぽい)に合ってラムセスに宣戦布告。ゲリラ戦をかますものの"神"に「ヌルい!あー、もう!お前は黙って見とれ!」とヤハウェが大暴れ。「エジプト・十の災」の映像はちょっと手抜きというか、仕上げが粗いように感じた。

 

万人にオススメできる作品ではないけど、壮大なスケールの映像は劇場で見る価値はあると思います。予習も特に必要ないのかな。(映画って、見た後にアレって何だったのと調べるくらいでいいよね、と毎度思う。)